補講「ノーヴァルシア・サーガの舞台について」(3限目)

気が向かずにフロニカの話をせず現代編が終了しました。久しぶりのウォーレン・レポートです。

 

さて、時代は過去へ過去へと遡り、舞台は神代の物語になります。

 

多少雑ですけど、今回の舞台はこんな感じ。物語として語られるのはこの赤枠の範囲内です。

現代のアラミアーナ砂丘があった地域の東側がフィルミアの森、地図上では「Mt'Filmia」即ちフィルミア山を示しているんですけど、ここが今回の主人公の一人、「霊峰の民」とか言われたシウムの生まれ育った霊峰なんです。

フィルミア山脈の最も高い山に霊峰の民の里があり、さらにその天空にはどういうわけか「空の民」が住まう浮島があるんですね。エアは空の民なのでその浮島出身です。

 

赤いポイントはヴェオルと共闘した地点です。霊峰から北西のアヴァリアまでは約5000kmと恐ろしく遠いので、鳥よりも体重の重い翼の民は、休憩を挟みながら飛ぶわけですね。

 

黄色いポイントがアヴァリアの神の塔です。ここから地底へと至るわけですね。

余談ですけど、アヴァリア島というものは死火山でして、有史以前に何度も大爆発を起こして形成されました。神の塔といった各施設は元々火口だった場所、吹き飛んで空洞になったカルデラ部を埋めるように作られているので、万が一何か大事があったらまるごと吹き飛びます。怖いですね。角の民は恐れ知らずです。

 

おかしな話、現代のアヴァリアについては出立日で語られており、遺構は残っているもののサルバトーレの記したものでは「ノーヴァルシア時代の遺跡ではない」とされています。物語中では語られませんが、この書籍を執筆し終えた後、「東方大陸の民俗学」と「ノーヴァルシアサーガ」の矛盾点が学会で指摘され、アヴァリア島の再調査が行われました。そこで「アヴァリアの遺跡はノーヴァルシア時代のもので間違いなく、作中にあった聖都の残骸である」ことが判明しているのです。

 

そんなところで今回の補講はここまで。シウム達の旅は始まったばかりです。

真夏の創作祭だ!毎日投稿しろ!とカクヨム運営に尻を叩かれているので、今日も頑張ります。お楽しみに。

メインキャラビジュアルとか【ノーヴァルシア・サーガ】

そういえばキャラビジュアルとかいい加減着手しないとなーと思って雑に描きました。しばらくペンを握っていないので描けない描けない、と思いながら。ブランクが空くと何もかもダメです。

 

主人公のエドワード。モチーフは在りし日の俺ら地味な大学生。

教室の端であんまり目立たなそうで、それでも勉学には真面目に打ち込むいわゆるガリ勉。に、キャリーケースとバッグを背負わせたらなんかオタクっぽくなった。まあでもこれくらいがいいです。「考古学と神話を学びに行く学生主人公」って、肩書だけでもあんまり華が無さそうじゃないですか。

 

ヒロインのサーシャ。え?ヒロインだったの!?って?はは。ヒロインです。エドにとっては。

今回は神話を追うハイベリー氏の自伝と語られた神話はこんなのだよー、みたいな作品なので、言うなれば「現代編ヒロイン」です。今なんだかこの肩書に色々含ませた気がします。お楽しみに。

 

黒衣の詩人ノヴァリス。ハープギターは諦めた。もっと上手く描きたい。

…何?どっかで見たことがある?はは、気のせいですよ、気のせい…

上二人とは打って変わって時代錯誤な衣装でなんだかミステリアスな仕上がり。どう引っ掻き回してくれるか、こうご期待です。

補講「ノーヴァルシア・サーガの舞台について」(2限目)

朱星です。

 

 

今回は以前サイトで作った創作文字について。

上記の四行詩——ならぬ、三行詩は、作中に出てきた詩文です。

 謎は嘘より産まれ

 真実は錯覚にて創られ

 やがて歴史は、霧深き神話となる

という内容でしたが、勘のいい方は「これ小説のトップで見たな?」ってなったことでしょう。なってない?そうですか。

 

で、こちら早速ネタバラししていくと……

Mystery is come from lies

Truth is make from visions

and then Histories become the mystic mythology

                 Novalis

と。

TOEIC400点が頑張って作った英文が垣間見えてしまいます。いけませんね。

 

作中の文字は実際の世界と同じくアルファベットを用いてのやりとりが行われています。フォント自体は完成してるんですけど、一旦お見せするのはこれだけ。対応する文字とかまとめてほしい!って人は、ぜひまとめてみてください。まとめてくれると嬉しい気持ちになります。

 

この古代文字は作中でノヴァリスが言っていたように「現代の文字(アルファベット文字)へと形を変えたもの」となっていまして——とはいえ、現実のアルファベットにもギリシャ文字、大本を辿ればフェニキア文字という元の形があるんですけども、ここは異世界なので——、終末を引き起こした者(文明を滅ぼした者)にはわからないように、形を変えて後世に残された、とも語られています。

この辺りのぼんやり語られた歴史はいずれ語ります。実は大雑把なプロット自体はできてるので……

 

以上。本日の講義はおしまい。

次はどうしましょう。気が変わらなければフロニカについて話しましょうかね。

ではまた次回。

Calligraphrでフォントを作った話

朱星です。

 

Twitter始めてヘッダにしてたこれ。創作文字です。こいつの詳細は後日、小説公開と同時に補足で説明するとして。

上の画像の文字は手書きで書いております。

今回は、いちいち手書きで創作文字起こすのめんどくさいなあ……とか思ったので、フォントを作ることにしました、で、できました、すげーね、っていう記事。備忘録兼ねてます。

 

* * *

つくりかた

サイトに行ってサインアップします↓

https://www.calligraphr.com/en/

 

ページへ遷移したら左上のテンプレートをクリックします。

 

サイドバーから使いたい文字の型を選択。

 

お絵描きソフトで型に文字を入れてMY FONTSにアップロード。

 

できあがったttf/otfファイルをダウンロードしてインストールして再起動すると。

 

完成。あとは従来のフォントみたいに選んで打ち出して使う。

勘の良い人は、この画像だけで今後出てくる創作言語読めちゃうかもしれません。すげーね。

 

* * *

使ってみた

一番上のやつと同じように出力。まあこれはこれで良いんじゃないかな。

いちいち文字書かなくていいようになっただけじゃなくて、一次創作を出力できたことで世界が広がったなあって感じ。一石二鳥で嬉しいね。

 

っていう自己満足記事でした。

補講「ノーヴァルシア・サーガの舞台について」(1限目)

朱星です。

 

-Novalscia Saga- (ノーヴァルシア・サーガ)(朱星リズ) - カクヨム

大変お待たせ致しました。ようやく公開できました。

 

ですがこの小説、厄介なことにドラグナシアとかフロニカとかザリヴとかわけわからん横文字が並んでいるので、読者の方々も困惑していることでしょう。

はい。異世界ファンタジーを作るにあたって、世界観を練りに練っていたら恐ろしいくらい広大な世界観を練り上げてしまったので、このように横文字が並び立ってしまったのです。これを公開する前は「どうやって伝えればいいんだ…」と思考を重ねまくっていました。重ね重ねゴメンナサイ。

本記事ではそれらを解説していきます。

 

さっそく世界地図をどん。

今回のお話は、フランティアンという大陸の、フロニカと呼ばれる国から学生であるエドワード・ハイベリー君が教授の遺跡調査に同行する、というお話です。

まず、フランティアンという大陸は左側。地図の通り、北フランティアン(左上)と、南フランティアン(左下)で分かれています。

フロニカは北フランティアン大陸の大部分を占める大国であり、ハイベリー君は東側の港町に住まう学生というわけですね。

ちなみに北フランティアン大陸の更に北東に分かたれている大きな島のようなものがありますが、あれは現時点では何も考えてません。また別のお話を考えるかもですけれど。

フロニカのイメージはアメリカです。舞台設定は現代、ファンタジーのかけらもない、高度なテクノロジーが跳梁跋扈する時代です。なので、列車もあればリクライニングもあり、A4レポートもあれば高速フェリーもあります。

 

で、右側の大陸がドラグナシアです。

地図内の赤枠で囲まれている部分が、今回の舞台となる地域です。

拡大してみましょう。

はい。

左上にザリヴ諸島が、右下にアラミアーナと呼ばれる大国が広がっております。

ちなみにアラミアーナ北西にある国は「カタリナ」と呼ばれる国のようです。本編には登場しません。東側に地中海が広がっていますので、スペインのような国をモデルにしています。「パエリア」はカタリナ国生まれなのですが、それを輸入品や特産品でアレンジした「エディーネ・パラ」はザリヴの名物料理になっています。

アラミアーナは西側に平原、中部に砂丘を擁し、さらに東へ行くと山脈を隔て、森が広がっている、そんな国になっています。一行はこの砂丘にある、サルバトーレ・メフシィ氏の発掘現場へ向かっているのです。

地図上にはこれからのハイベリー一行の旅路を記載していますので、じっくり見てみてください。

 

劇中の四行詩については、まだ出来上がっていません。

次の講義は詩歌の話を上げながら、「ハイベリー君が読めなかった文字」の話をすることにしましょう。

では、次回もよろしくお願いします。